2019年、元号「令和」の発表日に始まった働き方改革。法律で主に長時間労働、有給休暇取得不可という状況を回避できるようになりました。

しかしいまだにタイムカードを打刻して残業をしている、家に持ち帰り仕事をしているというお話も耳にします。

やはり仕事量が変わらないなか時間だけが凝縮されたことから、起こりえる現象といえるでしょう。

これまで会社に居た時間が長かった方ほど、週40時間という法定枠もしくはそれプラス残業上限枠の時間のなかで、いかに仕事を終わらせようかと悩まれていると思料します。

なかにはコロナ禍で強制的にテレワークに移行し、さまざまな理由(家事や育児など)で仕事に集中できず、どうすれば効率よく仕事を進められるか試行錯誤されている方もいるのかもしれません。

そこで第1回目となる今回は、私たちはいかにして労働生産性を高めていけるのか、その方法などについて考察していきます。

 その前にカンタンに自己紹介させてください。

 

自己紹介

 

ITCという屋号で2014年より専業のフリーランスライターとして活動しています。プロフィール詳細は文末に置きますので、ご参照いただけますと幸いです。

クライアント様のご依頼に基づき6年超、ほぼ毎日、ビジネス書、就職活動、転職、法律などビジネスに関するコンテンツ記事を多数、執筆させていただいております。

不定期・スローペースではありますが上記執筆経験を基に「労働生産性」をテーマにみなさまに役立つであろう記事をお伝えできればと思っています。

次章よりさっそく「労働生産性とは?」について見ていきます。

 

労働生産性の定義

 

コトバンク(朝日新聞掲載キーワード)によると

労働者が1人当たり、または1時間当たりでどのぐらい「成果」を生んだか示す指標。(中略)労働生産性が高い(1人当たりの付加価値額が高い)ほど、少ない労働力で効率的に成果を生み出せ、経済成長の要因とみなされている

と解説されています。

 

労働生産性は雇用主・被雇用者双方の課題

 

定義解説から労働生産性は、

・雇う側

・雇われる側

双方の課題であるといえます。

雇う側(会社、団体、組織、経営者、管理職)が考えなければならないのがひとりあたり、私たち雇われる側が考えなければいけないのが1時間あたりの働き方ということになります。

今回は後者にクローズアップし、考えながらではありますがお伝えしていきます。

 

労働生産性を高める方法を考察

労働生産性を高めるには、

・集中力を向上させる

・効率化を図る

2つの方法に取り組むということになります。

 

集中力を向上させる

 

ここでは「仕事だけに力を注ぐこと」を集中力としますがヒトには

・集中力を発揮できるとき

・集中力を発揮できないとき

があります。深堀りすると

 

集中力を発揮できるとき

・好きな仕事をしている

・ゴールが見えている

・何かしらのリターンがある

 

集中力を発揮できないとき

・やらされ仕事をしている

・終わりが見えない

・目的や意味を見いだせない

 

このように分けられるのではないでしょうか。要は主体性の有無が集中力に大きく影響します。しかしながら若手、新参者は(キャリア採用を除き)組織の最下部からスタート、リスタートします。

そのため最初、仕事は誰しも与えられるところから始まります。与えられた仕事をこなすことがゴールと考える方も多いと思いますが今の時代、仕事に慣れてくると物足りなくなるのが人情です。

今は与えられた仕事をこなすだけで昇給、昇格できる時代ではありません。また世の中のスピードは5G並みに速くなり年代関係なく結果を出せる時代となったことからみな、若い時分から何かしらの爪痕を残そうと考え焦っているようにも思えます。

しかし日本いえ世界のありとあらゆる仕事の勢力分布図のようなものがあったらきっと、与えられた仕事が大半で主体的な仕事はほんの一握りではないかと思えます。

やらされ仕事のため集中できないと、自己分析した方にオススメしたいのは仕事の主体化です。仕事は考え方ひとつで主体性を持たせることができます。具体策としては自分で

・やらされ仕事を好きな仕事に変える

・終わりが見えないならゴールを設定する

・リターンをつくる(目的や意味を見いだす)

作業をすればいいのです。

 

やらされ仕事を好きな仕事に変える

 

なかなかむずかしいかもしれませんが誰しもがレベルの高い仕事がしたい、仕事が早いデキる人になりたいと一度は思ったことがあるでしょう。そこでオススメは、

・質を高めよう

・ベストタイムを出そう

と思うことです。そう考えた時点でもうそれは与えられた仕事ではなく、主体性のある仕事に変わります。付言ですがベストタイムを出すは、早ければいい加減に仕上げてもいいということではなく、ルールを守り、質を高めたうえでスピードを高めるという意味です。

ベストタイムはどちらかといえば最後、上級者向けの方法です。私はフリーランス7年目ですが、記録更新はもちろんベストタイムを叩きだそうなんて、いまだに意識したことはなかったりします。

 

終わりが見えないならゴールを設定する

 

ゴールは時間を区切り設定することも大事ですが、間に合わせるために慌ててしまい質の低下を招くなど本末転倒的なことも起こりえますので、待ったなしの設定ではなく自分のペースに合わせ「ここまで終えたら一段落させる」という設定が大切です。

ただし精神科医の樺沢紫苑氏が著書『神・時間術』で書かれているようにヒトが集中できる時間には限度があり、45分そしてかなり深く集中できるのが15分ということですから、15分または45分で終わらせることができそうな作業を設定して区切る(工程化する)とよさそうです。

時間軸ではなく作業軸でゴール設定してみることをオススメします。

 

リターンをつくる(目的や意味を見いだす)

 

これはおそらく多くの方が実際にやってきていると思うのですが、自分へのご褒美を設定することです。その仕事を終えたら、

・飲みに行く

・美味しいものを食べに行く

・旅行に行く

・ほしかったモノを買う

それだけでモチベーションは上がりますよね。会社から給与以外のリターンが望めないなら自分ができる範囲内で自分にリターンを出すしかないです。今までやったことがなかった方はぜひ試していただければと思います。

しかしながらいくらリターンがあっても「なぜその仕事をするのか」の目的や意味を見いだせないと、仕事へのモチベーションはあがらないものです。

その仕事をこなしたら上司や次のラインに成果物を提出することになるわけですが、提出したら終わりで完結させるのではなく、その先を考え、知ろうとすることが大切です。

自分自身で確認できればその仕事の先をしっかりと目視で確認し、できなければ(新人のうちなら)上司や次の担当者に訊くのです。それだけで仕事への向き合い方が変わってきます。

上記3つを実践できれば、これまでよりも集中力は向上していくでしょう。

 

効率化を図る

 

効率化は質をそのままに時短させること、時間そのままに質を高めることといえます。

効率化を実現させるには

・道具

・意識

を見直す必要があります。

 

道具を見直す

 

会社から「変更禁止」「持ち込み禁止」と強く指定されているのなら仕方ありませんが、自費、自己責任でOKなら最新文房具などを積極的に取り入れてみるといいです。

時短、疲労軽減を目的に開発されたものもありますので、空き時間に探してみるといいでしょう。

最近ですとデスクワークが多い私はオフィスチェアからゲーミングチェアに換えました。腰に当てるランバーサポート、ネックピローがあるものを購入したのですが、それだけでかなりの疲労軽減につながっています。

パソコンを凝視する方はブルーライトカットレンズのメガネをかけるだけで目の疲労をかなり減らしてくれますので、導入されていない方はこれを機にご検討いただければ。

 

意識を見直す

 

いくら道具を揃えても「今のままでいい」という意識では時短はむずかしいです。逆に道具はなくても「今までより少しでも効率よく」と心がけるだけで時短は実現できます。その心がけで1秒でも短縮できていれば、それが日々、積み重なるだけでかなりの時間を節約できる結果につながります。

道具を揃えかつ時短を意識することで、効率化を図れます。

ここまで集中力を向上させる、効率化を図るヒントをお伝えしましたが、それで労働生産性を多少、高めることができたからといって、それが最大限(100%)の労働生産性とはとても、いいきれないと考えています。

なぜなら私たちの労働生産性は経験上、環境にも大きく左右されるからです。どういうことかの説明は次章に譲ります。

 

労働生産性を100%発揮できる環境とは

すべてが正しいと思われる環境下でなければ実力は100%出しきれず、本来の労働生産性は出せないと経験上、私は考えています。

例えば人間関係。周囲にひとりでも心ない人、嫌がらせをする人がいると、その人との関係について悩みが生じますので、仕事に100%集中できなくなります。

次に職場。そこがブラック企業で連日、長時間労働を強いられていれば疲労で頭は働きません。また理不尽な目に遭わされているのであれば心は不安定になり、仕事に大きな支障が出ます。

また「言いたいことも言えない職場」では不満を抱えることになりますから、悶々とした気持ちのまま、いい仕事ができるわけがありません。

最後に仕事。誰にでも得手、不得手があり、得意分野、不得意分野の存在は否めません。会社や上司から適材適所的に業務を割り当てられていない場合はもちろん、適切な結果を出せません。

業務を行う上で誰が見てもムダ(要らない)とわかることや、成し遂げることなど到底できないことを強制される、もしくは妨害を受けたとき(これらを過大な要求といいます)。

また逆に能力や経験を鑑みて、とてもかけ離れている低レベルの仕事を命じられたとき、もしくは仕事を与えられなかったとき(これらを過小な要求といいます)もまた、本来の実力を発揮できるわけがないのです。

もし今、そのような状況にあり、

・仕事ができない

・人間関係がうまくいかない

など悩まれている方、また周囲から「ダメ社員」的なレッテルを貼られ、低評価を甘受している方にお伝えしたいのはその評価は正しくないので気にする必要はありませんよということです。

その理由は3つあり、まず正しい人ら、正しい場所、正しい仕事に恵まれていない環境で下されたものであること。次にそのようなところでは労働生産性100%の力を出しきれないこと。そして心ない人が嫌がらせの一環で相手を傷つけるために下した評価である可能性が高いこと。

ゆえにそのような評価は正直、気にしても意味がないのです。

 

まとめ

 

労働生産性を高めたいなら、集中力を向上させ、効率化を図ります。しかしそれだけでは真の労働生産性を出せているとはかぎりません。

本来の労働生産性は正しい人らと正しい場所で正しく仕事をしているときにきちんと発揮できるものと私は考えます。そのような環境下で仕事をしたときに得られた評価こそが、本当の自分の実力といえます。

しかしそのような恵まれた職場は稀であり、多くの方がきっと本当の意味で労働生産性を十分、発揮できていないとも感じています。

 

 

 

著者
ITC 代表 ライター 石盛丈博
 

2014年12月、Lancers登録を機に執筆業を開始、2016年より一眼レフによる写真撮影、取材もこなす。行政書士有資格者。主な執筆可能領域はビジネス、ライフスタイル。キャッチコピーは『頼んでよかったと思っていただく記事を執筆いたします』

行動理念…人を元気づける、励ますことができる、幸せだと感じていただけるような記事を作成するために行動します
行動指針…信頼性あるコンテンツ・書籍等から情報をインプットし、ウェブマスター向けガイドラインを意識したライティング・執筆を行います